2020年3月13日金曜日

相手を傷つけずに誘導する言葉

相手を傷つけずに誘導する言葉


こんにちは、ながいです。
さて今回は人を誘導する際に
すごーーく使える言葉のお話を。
 
しかもこれ、誰の事も傷つけずに
良い方向へ誘導することができるので
(悪い方はダメよ、あくまでも良い方向)
めちゃくちゃ使える言葉です。
使いたい人は使ってくださいな。
 
 
 
 
 
私、5年ほどヘアセットのお仕事を
していた時があります。
メインのお客様は夜のお仕事の方。
当時は盛り髪がブームで
ヘアセットに高度な技術を
求められた時代。
あの頃に鍛えてもらえたのは
本当にいい経験でした。
で、その時、稀に、ごく稀に
めっちゃ変な髪型を希望する方が
おられるんですね。
 
もちろん、その方の希望には
無条件にそいたいところ。
ですが、その変な髪型を
希望通りにしてしまうとその方の
場内指名に響くのです。
「なにあの変な頭の子」と
言われ、なんならそのお店の
売上まで落とす恐れがあるのです。
※実際、提携している店のボーイに
「おかしい髪型禁止」と
注意されたことがあります。
 
 
 
 
なのであまりにもおかしい
髪型のオーダーは、どうにか
うまく回避しないといけない。
でも、
「その希望の髪型、変ですよ」
「その髪型、ダサいよ」
といってはその子の自尊心が
傷ついてしまう。
出勤前の女の子たちの心は
大変デリケート。
店に行きたくもないのに
レッドブルかモンスターを飲んで
無理から自身を鼓舞させているのに
さらにセットサロンで
選んだ髪型「ダサい」なんて
言われた日にゃ、
たまったもんじゃありません。
なので、傷つけずに、自ら
その髪型を選び直してもらう流れを
作らねばいけません。
その時に私があみ出した、必ず
その子が髪型を選び直してくれる一言。
それは…
 
「その髪型、印象がちょっと古くなっちゃうかもだけど、いいかな?」
 
 
 
 
 
 
この「古い」この言葉は
誰も傷つけないけど、謎の
恐ろしさがあります。
 
ダサい、とは言われてないけど
それに匹敵するほどの破壊力。
ノスタルジック、でも
アンティーク、でもない
なんというか、ソバージュ的なニュアンス。
 
「その髪型、新しいね!」
なんて言われたいわけではないけど
「その髪型、古いね!」
とは絶対的に言われたくない。
 
そしてこの言葉を聞くとその子は
「あ!!!じゃあ他のにしようかな!」
とそそくさと髪型を選び直してくれます。
この言葉で髪型変えなかった子は
誰一人いませんでした。
すごい言葉だ、「古い」…。
 
 
 
 
 
 
人の褒められたい、という気持ちや
見られている、という気持ちは
これほどに作用します。
 
しかも、古さ、という指摘は
意外なほど影響力がありますし、
これは髪型でなくても
マーケティング的な手法とかでも
誘導として使える言葉だと感じます。
 
とはいえ、悪い方に誘導する際に
これを使うのは、オススメしません。
相手が変な方に行っちゃいそう、と
心配になる際とかじゃないと、
それはただの支配になりますからね。
ええ方に使ってあげてください。
 
ただ、むちゃくちゃ使えます。
この言葉。特に美容師さんで
あまりにも変な髪型を断れない際、
お使いくださいませ。
相手も自分も、傷つかずに
うまく行きますので…。

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